newsお知らせ
年選択
<日経ニュース> 「主要相場 マンスリー」(4週に1回)
(東京、一般標準タイプ、需要家渡し、1kg、90~150日手形)
高密度PE(粒状、一般フィルム用) | 240-246円 |
低密度PE( 〃 、 〃 ) | 250-256円 |
〃 ( 〃 、その他用) | 265-271円 |
PP( 〃 、雑貨向け) | 240-257円 |
GPPS( 〃 、 〃 ) | 211-231円 |
HIPS( 〃 、 〃 ) | 226-246円 |
ABS( 〃 、成型用) | 250-270円 |
PA6( 〃 、 〃 ) | 320-350円 |
PA66( 〃 、 〃 ) | 330-360円 |
POM( 〃 、 〃 ) | 255-290円 |
PC( 〃 、 〃 ) | 320-370円 |
PBT( 〃 、 〃 ) | 400-600円 |
GPET( 〃 、 〃 ) | 400-440円 |
2008年12月18日(木)日本経済新聞より
<日経ニュース> 主要素材 値下げに転換
合成樹脂や鋼材など値上げを続けてきた主要素材メーカーが価格戦略を見直し、値下げに転じる動きが出てきた。車などに使う高機能樹脂の最大手が来年1月にも価格を5%程度下げるほか、食品容器などに使う樹脂各社も値下げの方針。化学各社は今夏に樹脂価格の改定で値上げを打ち出したばかり。資源価格の急落でにわかに対応を迫られている。
素材値上げの流れは2002年ごろから続いてきた。資源高を転嫁する形での値上げは個人消費を冷え込ませる要因となっていたため、ここにきて一転の値下げは一時的には景気の企業業績を下支えする側面がある。ただ、欧米でもデフレ懸念が強まっており、価格低下と足元の需要減が長期化すれば、景気に悪影響を及ぼす恐れがある。
合成ゴム最大手のJSRと三菱化学の事業統合会社であるテクノポリマー(東京・中央)は自動車のランプや家電の外枠に使われるABSを値下げする。値下げ幅は1kgあたり20-30円(5%強)の見込み。ABSで最大手の同社は原料高を理由に6月に続き、8月以降の納入分も顧客に値上げを要請していた。
食品容器や包装材料に使うポリスチレンでは、電気化学工業の子会社で同分野2位の東洋スチレン(東京・港)が年内に値下げする方針。旭化成系で首位のPSジャパン(東京・文京)も追随する見込みだ。
ポリプロピレンやポリエチレンでも大手各社が直近の値上げを凍結し、汎用樹脂全体に値下げの動きが広がりそうだ。
各社が値下げに踏み切るのは基礎原料ナフサ(粗製ガソリン)の価格が急落しているためだ。投機マネーが流れ込んだ資源高の構図が崩れ、原油価格が急落、輸入ナフサの価格も7月のピーク時の3分の1の水準まで低下している。
2008年11月23日(日)日本経済新聞より
<日経ニュース> ナフサ、アジアで急落
石油化学の基礎原料ナフサ(粗製ガソリン)のスポット価格がアジア市場で急落している。スポット市場の東京オープンスペックは21日、1トン261ドル(中心値)と最近一ヶ月でほぼ半値に落ち込んだ。7月4日に付けた最高値(1248ドル)からの下げ幅は約8割に達した。原油価格の下落が主な要因だ。
世界景気の減速で合成樹脂など石化製品の需要が振るわない。石油化学工業協会によると10月のポリエチレンやポリプロピレンといった汎用樹脂の出荷量(輸出含む)はすべて前年同月を7-24%下回っている。中国などの加工業者が原料樹脂の調達を手控えているためだ。
自動車減産で部品需要が落ち込む可能性が高い。アジア域内でのエチレンプラントの減産が一段と広がりそうで、「原料ナフサ需要が回復する材料は見当たらない」(大手商社)との見方が増えている。
2008年11月22日(土)日本経済新聞より
<日経ニュース> 「主要相場 マンスリー」(4週に1回)
(東京、一般標準タイプ、需要家渡し、1kg、90~150日手形)
高密度PE(粒状、一般フィルム用) | 240-246円 |
低密度PE( 〃 、 〃 ) | 250-256円 |
〃 ( 〃 、その他用) | 265-271円 |
PP( 〃 、雑貨向け) | 240-257円 |
GPPS( 〃 、 〃 ) | 211-231円 |
HIPS( 〃 、 〃 ) | 226-246円 |
ABS( 〃 、成型用) | 250-270円 |
PA6( 〃 、 〃 ) | 320-350円 |
PA66( 〃 、 〃 ) | 330-360円 |
POM( 〃 、 〃 ) | 255-290円 |
PC( 〃 、 〃 ) | 320-370円 |
PBT( 〃 、 〃 ) | 400-600円 |
GPET( 〃 、 〃 ) | 400-440円 |
2008年11月20日(木)日本経済新聞より
<日経ニュース> 合成樹脂、アジアで急落
食品包装材などに使う合成樹脂の価格がアジア市場で急落している。原油安を背景に基礎原料のナフサ(粗製ガソリン)が値下がりしており、夏場ごろの高値からの下げ率は最大で7割に達した。景気後退で中国の加工業者の樹脂の買い付け意欲は乏しく、取引量も急減している。アジア価格の急落は国内の取引価格には下げ圧力になる。
下げ幅が最も大きいのは、包装材料に使うポリプロピレン。足元の価格は1トン650ドル(中心値)で一ヶ月で半値に落ち込んだ。7月の高値からは68%急落した。食品フィルムに使うポリエチレンや、家電の外枠に使うポリスチレンもともに夏場のピークから6割近く安い。
大口の需要家である中国の加工業者が買い付けを控えている。世界景気減速で欧米での最終製品の需要が盛り上がりを欠いているため、中国の加工業者は原料樹脂の在庫の積み上げを見送っているようだ。ナフサのスポット価格が7月のピーク時から8割値下がりし、合成樹脂の先安感が強いことも影響している。
アジア市場でのナフサや合成樹脂の値下がりは国内価格の下げ圧力になる。国内需要家はナフサ安をみて値下げ要求を強めている。
2008年11月20日(木)日本経済新聞より
<日経ニュース> 強まる値下げ圧力
米国発の金融危機が顕在化し始めた今秋以降、素材各社を巡る環境は激変した。原油など原燃料価格の急落を受け、素材各社に需要家企業からの値下げ圧力が強まっているからだ。化学業界では足元の価格改定交渉がこれまでの値上げから値下げを巡る攻防に変わり、素材各社の下期業績の下振れ要因になりそうだ。
三井化学は8月に要請したポリエチレンなど汎用樹脂の値上げを事実上断念した。現在の価格交渉では値下げを求める需要家に対し、「価格の据え置きをお願いしている」状況。需要家側が原油価格急落で製品価格が先安になると判断しているためだ。三菱化学も上期のコスト増分を取り戻すために「今後は緩やかな値下げへの理解を求める」という。
石油化学製品はの基礎原料である国産ナフサ価格は7-9月に1kgリットル85,000円の最高値をつけた後、下期は原油安と円高で平均で5-60,000円に急落する見込み。価格転嫁には時間差が生じるため、上期の高騰分を取り戻せないまま値下げに踏み切らざるを得ない企業が増えそうだ。
2008年11月15日(土)日本経済新聞より
<日経ニュース> 国産ナフサ過去最高値
石油化学製品の基礎原料となる国産ナフサ(粗製ガソリン)の7-9月期の価格が30日、1kgリットル85,800円に決まった。この時期の原油高を映して前期比21%上昇し、四期連続で最高値を更新した。ただ、足元は原油急落に伴い、輸入ナフサのスポット価格は大幅に下がっており、10-12月期の国産価格は下落に転じる見通しだ。
国産ナフサは国内需要の半分近くを占める。価格は貿易統計の輸入ナフサ価格を基準に四半期ごとに後決めする。合成樹脂や合成ゴムなど石化製品の国内価格を決める指標となる。
7-9月期の国産ナフサ価格が大幅上昇するとの予測をもとに、石化メーカーは夏場に製品値上げを相次いで需要家に求めた。ただ、8月以降は原油安や中国などの需要縮小で輸入ナフサが急落。需要家側は10-12月期には国産ナフサが大幅に下がるのは確実として、多くの品目で値上げに対抗している。
足元の輸入ナフサ価格は過去最高値を付けた7月の3分の1以下の水準。為替相場の変動も激しく、「10-12月期の国産ナフサ価格の予測が立てられない」(石化大手)などメーカーの価格政策も混乱している。
2008年10月31日(金)日本経済新聞より
<日経ニュース> 石化製品、アジアで急落
石油化学製品のアジアでの取引価格が急落した。原料ナフサ(粗製ガソリン)の大幅な下落に加え、これまで旺盛だった中国などの需要が急速に縮小し、取引は停滞している。基礎製品のエチレンは前週比40%下落するなど下げ幅が大きい。相場上昇につながる材料は乏しく、当面は安値が続きそうだ。
東アジアの取引価格(運賃込み、中心値)は29日、エチレンが1トン480ドルと前週比310ドル安となった。家電製品や玩具の材料に使うポリスチレン樹脂の素材、スチレンモノマーも同620ドルと420ドル(40%)下げた。
主因は石化製品の基礎原料、ナフサの下落。29日のアジア市場スポット価格(12月後半入着分)は351ドル前後で今月始めに比べ429ドル(55%)安と半値以下に下がった。原油価格の急落が主因だが、石化製品需要の弱さを反映して、ナフサの下げ幅は原油に比べ大きい。
需要不振も深刻だ。石化需要の急拡大が続いた中国の買い付けが縮小している。米国の景気悪化で、中国の輸出拠点の稼動率も極端に下がっているもようだ。市場では「石化製品の工場がいくつも閉鎖された」(商社)との情報も。取引が成立しない品目もある。
日本国内の石化メーカーは今夏からエチレンの減産を始めている。アジア市場の需要不振が続けば減産幅を拡大する公算が大きい。安値の樹脂の輸入が増え、国内価格に下げ圧力が加わる可能性もある。
2008年10月30日(木)日本経済新聞よ
<日経ニュース> 「主要相場 マンスリー」(4週に1回)
(東京、一般標準タイプ、需要家渡し、1kg、90~150日手形)
高密度PE(粒状、一般フィルム用) | 240-246円 |
低密度PE( 〃 、 〃 ) | 250-256円 |
〃 ( 〃 、その他用) | 265-271円 |
PP( 〃 、雑貨向け) | 240-257円 |
GPPS( 〃 、 〃 ) | 211-231円 |
HIPS( 〃 、 〃 ) | 226-246円 |
ABS( 〃 、成型用) | 250-270円 |
PA6( 〃 、 〃 ) | 320-350円 |
PA66( 〃 、 〃 ) | 330-360円 |
POM( 〃 、 〃 ) | 255-290円 |
PC( 〃 、 〃 ) | 320-370円 |
PBT( 〃 、 〃 ) | 400-600円 |
GPET( 〃 、 〃 ) | 400-440円 |
2008年10月23日(木)日本経済新聞より
<日経ニュース> ポリスチレンが初の20万トン割れ
日本スチレン工業会が17日発表した汎用樹脂ポリスチレンの7-9月期の国内出荷は、前年同期比4%減の約19万8000トンだった。統計を取り始めた1990年以来、四半期での20万トン割れは初めて。
9月単月も前年同月比14%減の約6万1000トンと過去二番目に低い水準で、景気減速の影響が素材分野でも深刻化してきた。
ポリスチレンは自動車部品になるポリプロピレンなどと並ぶ五大汎用樹脂の一つ。食品容器や事務機器のボディー、液晶パネル部材といった幅広い用途に使われる。
7-9月期の用途別では前年同期並みだった包装用以外はすべて前年同期の実績を下回った。
減少幅は事務機器や液晶テレビなど電機工業用が9%、玩具などの雑貨産業用は7%、住宅向け断熱材などになる発泡用が3%だった。
9月単月でも、液晶パネル向けの需要が減退した電機工業用と包装用がそれぞれ11%減るなど全用途で前年同月の実績を下回った。
ポリスチレン原料となるスチレンモノマーの7-9月期の国内出荷も15%減の43万9000トンで、90年以来最低だった。
2008年10月18日(土)日本経済新聞より
<日経ニュース> 燃えにくいバイオ樹脂
キャノンと東レは燃えにくいバイオプラスチック(樹脂)を共同開発した。2009年にもオフィス用複合機の外装部品に採用する。植物を原料としており、石油消費量の削減など環境負荷の軽減につなげる。
新開発のバイオプラスチックは、材料の難燃性の尺度として世界的に用いられている米保険業者安全試験の規格で、バイオプラスチックとして初めて最も高い等級を得た。石油由来の樹脂と同等の難燃性を備えたという。
バイオプラスチックは、石油由来のプラスチックに比べて製造過程で発生するCO2排出量を2割削減できるものの、燃えやすい点が課題だった。今回は、プラスチックの分子を分散させたうえで、非ハロゲン系の難燃剤を混ぜ合わせて成型する技術を採用。09年にもキャノンが発売する複合機の一部機種から採用。まずは1台当たりの複合機で使うプラスチック量の数%をバイオプラスチックに置き換える。当初、使用量は年間約100トンの見通し。
2008年10月10日(金)日本経済新聞より
<日経ニュース> ダイキン フッ素樹脂生産倍増
ダイキン工業は米国工場に70億円を投資し、2010年に高機能フッ素樹脂「ETFE(エチレン・テトラフルオロエチレン)」の生産を現在の約2倍の年6000トン弱に引き上げる。ETFEは耐熱性や耐久性に優れ、航空機や自動車の電線の被膜に使われる。部品メーカーからの引き合いで需要が逼迫しており、新設備の稼動で供給体制を整える。
2008年9月27日(土)日本経済新聞より
<日経ニュース> 「主要相場 マンスリー」(4週に1回)
(東京、一般標準タイプ、需要家渡し、1kg、90~150日手形)
高密度PE(粒状、一般フィルム用) | 240-246円 |
低密度PE( 〃 、 〃 ) | 250-256円 |
〃 ( 〃 、その他用) | 265-271円 |
PP( 〃 、雑貨向け) | 240-257円 |
GPPS( 〃 、 〃 ) | 211-231円 |
HIPS( 〃 、 〃 ) | 226-246円 |
ABS( 〃 、成型用) | 250-270円 |
PA6( 〃 、 〃 ) | 320-350円 |
PA66( 〃 、 〃 ) | 330-360円 |
POM( 〃 、 〃 ) | 255-290円 |
PC( 〃 、 〃 ) | 320-370円 |
PBT( 〃 、 〃 ) | 400-600円 |
GPET( 〃 、 〃 ) | 400-440円 |
2008年9月25日(木)日本経済新聞より
<日経ニュース> 合成樹脂下げ続く
フィルムなどに使う合成樹脂のアジア市場での取引価格が下落基調を強めている。北京五輪開催前からの中国での需要低迷に加え、原料ナフサ(粗製ガソリン)の価格水準が9月に入り切り下がっているためだ。先安感が強く、買い控えの動きもみられる。
一般フィルム用の低密度ポリエチレン樹脂(運賃、保険料込み)の東アジア価格は中心値で1トン1730ドルと9月上旬に比べ50ドル(約3%)安い。ポリプロピレン樹脂は1490ドルと90ドル(約6%)下がった。
「五輪前の需要の反動」(商社)とみられる中国の需要低迷で、合成樹脂全般に調達意欲が乏しい。10月1日の国慶節を前にした手当ても少量だったもよう。需要家のほかトレーダーも買い控え姿勢を強めている。
ナフサ価格は9月に入り原油に連動して大幅に下落した。足元は再び上昇傾向にあるが、中長期的には下落に向かうとの見方が出ている。
需要減と原料の先安感を背景に、合成樹脂は当面軟調な展開となりそうだ。
2008年9月23日(火)日本経済新聞より
<日経ニュース> 東レ 来月再値上げ
東レは16日、自動車部品などに使うナイロン樹脂とポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂の価格を引き上げると発表した。上げ幅はナイロン樹脂が1キロ40円、PBT樹脂が同25円で、いずれも3~8%になる。10月1日出荷分からの適用を目指し、需要家との交渉に入る。7月までの原料ナフサ(粗製ガソリン)の上昇が値上げの理由。
ナイロン樹脂は自動車エンジン周辺の部品や、コネクターなど電子部品向け。PBT樹脂はワイヤハーネスの部材などに使う。
両製品とも足元の需要は堅調だが、原料高で樹脂メーカーの採算が圧迫されているという。
東レは6月から7月にかけ、ナイロン樹脂で約10%、PBT樹脂で3~5%の値上げを実施した。
2008年9月17日(水)日本経済新聞より
<日経ニュース> バイオ樹脂 生産能力6倍
帝人は植物を原料とするバイオプラスチック(樹脂)の製造設備を増強する。トヨタ自動車から年産能力1000トンの実証プラントを購入し、2009年夏に松山事業所(松山市)で稼動する。製造能力を現在の6倍に引き上げ、本格的な事業に備える。自動車や家電、繊維製品などで環境負荷の低い生分解性樹脂の需要が高まるとみており、10年度をメドに年産10,000トンの量産を目指す。
帝人が開発したバイオ樹脂は耐熱性を従来の170度から210度に高めたのが特徴。石油由来のプラスチック製品の代替だけでなく、繊維に加工して衣料品などにも応用できる。
バイオ樹脂を巡っては三菱化学が10年度にも年産10,000トンの設備を新設する計画で、帝人はこれに対抗する。
2008年8月23日(土)日本経済新聞より
<日経ニュース> 車向け樹脂、相次ぎ量産
素材各社は自動車向けの軽量新素材を相次ぎ量産する。旭化成はエンジン周辺に使う高強度樹脂の生産を2009年度にも始め、帝人は今秋からガラスに代わる透明な樹脂を欧州車向けに供給。金属と樹脂を組み合わせた軽量な複合素材の開発も進む。車体を3割軽くすれば燃費が2割向上するとされる。ガソリン高が続くなか鉄やガラスより2-3割軽い代替素材の用途拡大を目指す。
自動車向け軽量素材では、東レなどが車体向け炭素繊維の開発に取り組んでいるが、車体以外の部材で先行して代替素材の量産が始まった。
旭化成はサイドミラーに使う「ナイロン66樹脂」をエンジン周辺部品向けに改良し09年度にも量産。強度と耐熱性を高めオイルパンなど金属部品の代替を目指す。
帝人は新幹線の新型車輌に採用されている透明で耐久性の高いポリカーボネート樹脂を今秋から欧州車向けに供給する。ガラスより約3割軽く、後部ガラスの代替として使われる見通し。
2008年8月22日(金)日本経済新聞より
<日経ニュース> 100円ショップが「脱100円」
東京都内にある大手100円ショップのチェーン店。見慣れた消費税込み105円の値札に交じって、157円の米びつや書類ファイルが売られている。原油高でメーカーからの仕入れ価格が上がり、やむを得ず店頭売価を上げた商品だ。
店長は「私が着任した2006年2月、全ての商品が105円だった」と振り返る。ジャンプ傘を皮切りに増えてきた高額商品は、今では店内の至る所に並ぶ。
内訳をみると合成樹脂製の商品が多い。原油高に伴いポリエチレンやポリプロピレンといった樹脂の価格は4年間で2.5倍に高騰。樹脂加工品のメーカーは「洗面器やカゴなど樹脂を多く使う製品は値上げしないと、生産を続けられない」と説明する。
洗面器の場合、同メーカーの出荷価格に占める原料ポリプロピレンの割合は、4割強まで膨らんだという。4年前には3割弱だった。
「脱100円」の動きは100円ショップの業界全体に広がっている。最大手の大創産業では、全9万点の商品のうち20%を105円より高い商品が占める。大手のキャンドゥは雑貨の15%が105円以外だ。
原油や金属など資源価格が軒並み上がるなか、高品質の商品を100円で売り続けることは難しい。各社は「品質の維持が優先」として値上げに走るが、安さを売りにしてきたショップの魅力がそがれかねない。
2008年8月1日(金)日本経済新聞より
<日経ニュース> 「主要相場 マンスリー」(4週に1回)
(東京、一般標準タイプ、需要家渡し、1kg、90~150日手形)
高密度PE(粒状、一般フィルム用) | 240-246円 |
低密度PE( 〃 、 〃 ) | 250-256円 |
〃 ( 〃 、その他用) | 265-271円 |
PP( 〃 、雑貨向け) | 240-257円 |
GPPS( 〃 、 〃 ) | 211-231円 |
HIPS( 〃 、 〃 ) | 226-246円 |
ABS( 〃 、成型用) | 230-250円 |
PA6( 〃 、 〃 ) | 320-350円 |
PA66( 〃 、 〃 ) | 330-360円 |
POM( 〃 、 〃 ) | 255-290円 |
PC( 〃 、 〃 ) | 320-370円 |
PBT( 〃 、 〃 ) | 400-600円 |
GPET( 〃 、 〃 ) | 400-440円 |
2008年7月31日(木)日本経済新聞より
<日経ニュース> 高機能樹脂 新設備の稼動延期
三菱化学は18日、黒崎事業所(北九州市)で7月に予定していた高機能樹脂ポリカーボネートの新設備の稼動を11月以降に延期すると発表した。主用途のCD向けの不振などで製品市況が低迷、原油価格の高騰が重なり採算が悪化したため。同樹脂は三菱化学の戦略事業の一つだが、急激な原燃料高で生産調整を強いられた。
稼動を延期する新設備の生産能力は年6万トンで、約250億円を投じて3月に完成し試運転なども終えていた。11月以降も事業環境が改善しない場合はさらに稼動を先延ばしする。
2008年7月19日(土)日本経済新聞より
<日経ニュース> 主要5樹脂の国内出荷量 10年ぶり全品目減少
石油化学工業協会(藤吉建ニ会長)などが17日まとめた今年上期(1-6月)の合成樹脂の国内出荷量は、ポリエチレンなど主要5品目すべてが前年同期比マイナスとなった。5品目の前年実績割れは1998年上期以来、10年ぶり。国内景気の減速による需要減に加え、原油高に伴う石化製品の値上げが響いた。
5樹脂の合計出荷量は前年比で3.5%減の約364万トンと、3年ぶりに減少に転じた。レジ袋に使う高密度ポリエチレンは1.9%減、自動車部品に使うポリプロピレンは3.1%減った。水道管や断熱材など建設用途の多いポリスチレンと塩化ビニール樹脂はともに6%超の大幅減となり、住宅着工の減少が直撃した。
2008年7月18日(金)日本経済新聞より
<日経ニュース> 三菱化学、植物樹脂を量産
三菱化学は植物を使った合成樹脂の量産に乗り出す。2010年度にも生産設備を新設する計画で、従来の主原料である石油の使用量を減らして食器や家電などプラスチック製品を作れるようにする。植物樹脂は高価格など難点があったが、原油価格が1バレル100ドル程度なら競争力があると判断した。三井化学も木材からの樹脂生産を目指しており、石化業界で「脱石油依存」の動きが加速している。
2008年7月18日(金)日本経済新聞より
<日経ニュース> 「主要相場 マンスリー」(4週に1回)
(東京、一般標準タイプ、需要家渡し、1kg、90~150日手形)
高密度PE(粒状、一般フィルム用) | 208-214円 |
低密度PE( 〃 、 〃 ) | 218-224円 |
〃 ( 〃 、その他用) | 233-239円 |
PP( 〃 、雑貨向け) | 207-224円 |
GPPS( 〃 、 〃 ) | 196-216円 |
HIPS( 〃 、 〃 ) | 206-226円 |
ABS( 〃 、成型用) | 230-250円 |
PA6( 〃 、 〃 ) | 320-350円 |
PA66( 〃 、 〃 ) | 330-360円 |
POM( 〃 、 〃 ) | 255-290円 |
PC( 〃 、 〃 ) | 320-370円 |
PBT( 〃 、 〃 ) | 400-600円 |
GPET( 〃 、 〃 ) | 400-440円 |
2008年7月3日(木)日本経済新聞より
<日経ニュース> 石化製品、上げ幅拡大
包装材などになる石油化学製品で、メーカーがいったん表明した値上げ幅を相次いで上積みしている。表明後に原料ナフサ(粗製ガソリン)が騰勢を強めたためだ。需要家との価格交渉中に上げ幅を変更するのは珍しい。
住友化学は18日、食品包装材向けのポリエチレンと自動車バンパー向けのポリプロピレン、エアバッグのカバー向けのエラストマーの上げ幅を当初の2倍に引き上げると発表した。ポリエチレンとポリプロピレンの上げ幅は過去最大の1kg40円(約2割)となる。5月の表明時には1kg20円以上としていた。
適用時期も当初は6/21出荷分としていたが、7/1出荷分に先延ばしする。
合成ゴム大手のJSRも主力のスチレンブタジエンゴムの上げ幅を5月に表明した1kg23-24円から35-39円に、ブタジエンゴムも27円から46円にそれぞれ引き上げる。
旭化成ケミカルズ(東京。千代田)もエラストマーの上げ幅を5月に表明した1kg25円から35円に拡大する方針だ。
2008年6月19日(木)日本経済新聞より
<日経ニュース> 高機能樹脂を来月一斉値上げ 三菱エンプラ
三菱エンジニアリングプラスチックス(東京・中央)は11日、耐熱性や強度を高めた高機能樹脂5品目を7/1出荷分から3-8%値上げすると発表した。同社は高機能樹脂の国内最大手メーカー。主要製品を一斉に値上げするのは異例だ。
上げ幅はDVDなどに使うポリカーボネート樹脂で1kg30-40円(6-7%)、自動車部品などに使うポリアセタール樹脂で1kg20円(6%)。東レや帝人化成(東京・千代田)など高機能樹脂の他メーカーはすでに値上げを表明している。
2008年6月12日(木)日本経済新聞より
<日経ニュース> 石化製品 最大30%上げ 三菱化・三井化・旭化成
三菱化学、三井化学、旭化成の化学大手三社は10日、合成樹脂など主要な石油化学製品を7月から一斉に値上げするとそれぞれ発表した。原油高に伴う原料のナフサ(粗製ガソリン)や燃料の急騰を転嫁する狙いで、最大30%と過去最大の上げ幅になる。三社の値上げ分だけで顧客企業の負担増は年2000億円規模に達する見通し。鉄鋼に続く石化製品の大幅値上げで自動車など国内製造業の収益環境は一段と厳しさを増しそうだ。
2008年6月11日(水)日本経済新聞より
<日経ニュース> 高機能樹脂 値上げ相次ぐ
耐熱性や強度を高めた高機能樹脂でメーカーの値上げ表明が相次いでいる。原燃料高を転嫁する。帝人化成(東京・千代田)は6日、DVDなどに使うポリカーボネート樹脂を20日出荷分から1kg35円(13-15%)値上げすると発表した。
東レは自動車の配線部品になるPBT樹脂を21日出荷分で1kg25円(3-5%)値上げする。旭ケミカルズ(東京・千代田)はOA機器に使うポリアセタール樹脂を23日出荷分で1kg25円(7-9%)引き上げる。
2008年6月7日(土)日本経済新聞より
<日経ニュース> 「主要相場 マンスリー」(4週に1回)
(東京、一般標準タイプ、需要家渡し、1kg、90~150日手形)
高密度PE(粒状、一般フィルム用) | 208-214円 |
低密度PE( 〃 、 〃 ) | 218-224円 |
〃 ( 〃 、その他用) | 233-239円 |
PP( 〃 、雑貨向け) | 207-224円 |
GPPS( 〃 、 〃 ) | 196-216円 |
HIPS( 〃 、 〃 ) | 206-226円 |
ABS( 〃 、成型用) | 230-250円 |
PA6( 〃 、 〃 ) | 320-350円 |
PA66( 〃 、 〃 ) | 330-360円 |
POM( 〃 、 〃 ) | 255-290円 |
PC( 〃 、 〃 ) | 320-370円 |
PBT( 〃 、 〃 ) | 400-600円 |
GPET( 〃 、 〃 ) | 400-440円 |
2008年6月5日(木)日本経済新聞より
<日経ニュース> ポリスチレン7-10%上げ (PSジャパン表明)
PSジャパン(東京・文京)は食品トレーなどに使う合成樹脂ポリスチレンを7月出荷分から1kg15-20円(7-10%)値上げすると表明した。原料となるナフサ(粗製ガソリン)やベンゼンの値上がり分を転嫁する。浸透すれば昨年6月以来、1年1ヶ月ぶりとなる。同社はポリスチレン国内最大手。
2008年6月4日(水) 日本経済新聞より
<日経ニュース> 合成樹脂値決め変更(住友化学)
住友化学は23日、代表的な合成樹脂ポリエチレンとポリプロピレンの価格体系を見直すと発表した。出荷時期の原料ナフサ(粗製ガソリン)価格を基準に樹脂価格を決める方式に変更する。
これまでは出荷時期より前のナフサ価格を反映していた。ナフサが急騰しているため、より迅速な転嫁を目指す。需要家が受け入れれば石化業界で初の取り組みとなる。
自動車メーカーを中心に、ナフサに連動する値決め方式を使っている需要家が対象。同社の販売量の5割強を占める。
例えば7-9月出荷分の場合、6月末までに7-9月のナフサ平均価格を予想して樹脂の出荷価格を決定。10月下旬に7-9月のナフサ価格が判明した時点で、予想お世話になっております。価格との差額を精算する。
一方、フィルムメーカーなどナフサ連動方式を採用していない需要家に対しては、両樹脂を6/21出荷分から1kg20円(約9%)以上値上げする。
2008年5月24日(土)日本経済新聞より
<日経ニュース> 合成樹脂 値上げ相次ぐ
食品包装などに使う合成樹脂のポリエチレンとポリプロピレンで、メーカーの値上げが相次いでいる。三菱ケミカルホールディングスグループなど各社は6月から順次、両樹脂を約1割引き上げる。基礎原料ナフサ(粗製ガソリン)や燃料の上昇分を転嫁する。浸透すれば、食品や日用品など幅広い商品に値上げ圧力が強まりそうだ。
三菱グループは21日、両樹脂を7月納入分から1kg20円(約9%)以上値上げすると発表した。同社はポリエチレン最大手、ポリプロピレン2位。サンアロマー(東京・品川)は6月出荷分でポリプロピレンを同額引き上げる。三井化学グループや旭化成グループなどはすでに需要家と価格交渉に入っており、業界全体に値上げの動きが広がってきた。両樹脂は各社が2004年から計11回値上げし、この間2倍に上がっている。
値上げの根拠は原油高に伴うナフサの高騰だ。アジア市場は1トン1070ドル前後と前日費31ドル(3%)上昇、過去最高を更新した。スポット価格は内需の6割を担う輸入ナフサの価格に約2ヶ月遅れて影響する。国産ナフサ価格も輸入ナフサ価格に連動するため、各社は大幅なコストアップが避けられない。
三菱グループは7-9月の国産ナフサが1kgリットル75,000円を超えると想定している。現在の樹脂価格は「66,000-67,000円のナフサに見合う水準」といい、先行きのコスト増を見越して値上げに踏み切った。
大口需要家のフィルムメーカーは相次ぐ値上げに苦しんでいる。最終需要家の食品メーカーなどが競争激化を理由に値上げに強く反発。板挟みとなっている。「上げ幅を縮めたり時期を遅らせたりする対応を取る」(フィルム大手の東セロ)としている。
2008年5月22日(木)日本経済新聞より
<日経ニュース> ABS樹脂、値上げ
テクノポリマー(東京・中央)は自動車や家電製品の部材になるABS樹脂を値上げすると発表した。6月納入分から1kg20円(約5%)以上引き上げる。
スチレンモノマーやアクリロニトリルなど原料価格の上昇分を転嫁する。浸透すれば約10ヶ月ぶりとなる。同社はABS樹脂の国内最大手。
2008年5月21日(水)日本経済新聞より
<日経新聞> 「人こと」 石油化学工業協会 米倉弘昌 会長
化学各社がレジ袋などに使う合成樹脂の値上げに動き始めた。値上げは最近5年間で12回目で、この間価格は2倍以上に。石油化学工業協会の米倉弘昌回答は20日の記者会見で「原料ナフサ(粗製ガソリン)価格の高騰が続いており、コスト増を単独で吸収できる化学会社はないのでは」と苦境を訴えた。
気になるのは顧客の反応。「第一次石油危機の時には樹脂製の包装材が新聞紙などに置き換わった」と振り返りながら、「今では樹脂は自動車など幅広く使われ、代替できる素材は出てこない」と自信をみせる。「むしろ原油価格の高騰が行き過ぎて世界経済が失速しないか」と、消費減退を警戒していた。
2008年5月21日(水)日本経済新聞より
<日経ニュース> 合成樹脂2社 ポリエチレンなど値上げ
合成樹脂大手で三井化学子会社のプライムポリマー(東京・港)と、旭化成子会社の旭化成ケミカルズ(東京・千代田)は19日、食品包装材になるポリエチレンなどを6月から順次値上げすると発表した。基礎原料ナフサ(粗製ガソリン)の高騰分などを転嫁する。
プライムポリマーと三井化学は合成樹脂など化学品17種類の販売価格を7月から5-15%程度引き上げる。同グループが生産する基礎化学品のほぼすべての品種が対象で、同規模での値上げは初めて。
このうち、食品包装材に使うポリエチレンと自動車部品になるポリプロピレンの値上げ幅は1kg24円(約11%)以上で過去最大となる。
旭化成ケミカルズはポリエチレンを6/16出荷分から1kg20円以上引き上げる。ポリエチレンとポリプロピレンは各社が2004年から計11回値上げし、この間すでに2倍に跳ね上がっている。
三菱ケミカルホールディングスグループや東ソーも週内に値上げに踏み切る見通しで、フィルム各社の収益が一段と圧迫されそうだ。
プライムポリマーは原油の上昇基調を受け、7-9月の国産ナフサ価格が1-3月より15%上がると予想している。
2008年5月20日(火)日本経済新聞より
<日経ニュース> 化学5社、軒並み減益
総合化学大手5社の2008年3月期の連結業績が9日出揃った。
主原料のナフサ(粗製ガソリン)価格が一年で二割超上昇する中、合成樹脂など石油化学製品の価格転嫁が遅れたため、5社とも経常減益になった。09年3月期も原油価格が1バレル 120ドルと続騰していることから、三井化学など2社が経常減益を見込む。化学各社は一段の値上げを進めるのは必至で、消費財価格の押し上げ材料となりそうだ。
2008年5月10日(土)日本経済新聞より
<日経ニュース> 「主要相場 マンスリー」(4週に1回)
(東京、一般標準タイプ、需要家渡し、1kg、90~150日手形)
高密度PE(粒状、一般フィルム用) | 208-214円 |
低密度PE( 〃 、 〃 ) | 218-224円 |
〃 ( 〃 、その他用) | 233-239円 |
PP( 〃 、雑貨向け) | 207-224円 |
GPPS( 〃 、 〃 ) | 196-216円 |
HIPS( 〃 、 〃 ) | 206-226円 |
ABS( 〃 、成型用) | 230-250円 |
PA6( 〃 、 〃 ) | 320-350円 |
PA66( 〃 、 〃 ) | 330-360円 |
POM( 〃 、 〃 ) | 255-290円 |
PC( 〃 、 〃 ) | 320-370円 |
PBT( 〃 、 〃 ) | 400-600円 |
GPET( 〃 、 〃 ) | 400-440円 |
2008年5月8日(木)日本経済新聞より
<東京営業所閉鎖のお知らせ>
今般、弊社組織及び人事変更に伴い、4月末日をもちまして東京営業所を閉鎖いたしました。当事務所開設以来、たくさんの皆様からご支援・ご指導いただいたことに心より感謝を申し上げます。
今後、営業部門は本社に集約いたします。
関東方面で新たにお取引を開始させていただいたお客様には、ご不便・ご迷惑をお掛けすることになりますが、変わらぬお付き合いの程よろしくお願い申し上げます。
(お問合せ先)
本社 : 大阪市平野区加美北5-12-13
TEL 06-6792-1575
FAX 06-6792-3262
<日経ニュース> 「主要相場 マンスリー」(4週に1回)
(東京、一般標準タイプ、需要家渡し、1kg、90~150日手形)
高密度PE(粒状、一般フィルム用) | 208-214円 |
低密度PE( 〃 、 〃 ) | 218-224円 |
〃 ( 〃 、その他用) | 233-239円 |
PP( 〃 、雑貨向け) | 207-224円 |
GPPS( 〃 、 〃 ) | 196-216円 |
HIPS( 〃 、 〃 ) | 206-226円 |
ABS( 〃 、成型用) | 230-250円 |
PA6( 〃 、 〃 ) | 320-350円 |
PA66( 〃 、 〃 ) | 330-360円 |
POM( 〃 、 〃 ) | 255-290円 |
PC( 〃 、 〃 ) | 320-370円 |
PBT( 〃 、 〃 ) | 400-600円 |
GPET( 〃 、 〃 ) | 400-440円 |
2008年4月10日(木)日本経済新聞より
<日経ニュース> ポリプロピレン最高値 アジアスポット 中国など需要増
汎用合成樹脂のポリプロピレンがアジア域内のスポット市場で値上がりしている。指標の中国向け輸出価格は現在1トン1550ドル前後と、前月から50ドル(3%)上昇した。昨年11月以降、過去最高値の更新が続いている。中国やインドなど新興国の需要拡大が背景だ。
世界最大の消費国である中国では、2008年の需要が前年比1割近く増える見通し。自動車や家電製品向けがけん引しているという。東南アジアやインドなど他の新興国もポリプロピレン消費量が大幅に増えている。
一方、4~6月は韓国や日本の石化プラントが定期修理を実施する時期。アジア市場のポリプロピレン供給は頭打ちとなっている。
ポリプロピレンの基礎原料ナフサはスポット価格が過去半年で3割上昇した。需給の引き締まりで、日本などのポリプロピレンメーカーは強気の姿勢で製品価格への転嫁を進めている。
2008年4月10日(木)日本経済新聞より
<日経ニュース> 高機能樹脂 三菱化学、中国に工場建設
三菱化学は8日、中国の石油化学大手、中国石油化工(シノペック)などと同国で、耐衝撃性などに優れる高機能樹脂ポリカーボネート(PC)とその原料を生産すると発表した。約3億ドル(約306億円)を投じ、2010年春にも北京市で工場を稼動。自動車部品や光ディスク、建材向けに供給する。
三菱化学が中国でPCを生産するのは初めて。工場運営、販売を担う合弁会社を年内にも設立。新会社にはシノペックが5割、三菱化学が4割、三菱化学と三菱ガス化学が折半出資する国内の樹脂会社が1割出資する。
2008年4月9日(水)日本経済新聞より
<日経ニュース> 再生樹脂率 27社に「問題」
再生樹脂(プラスチック)の再生品配合率偽装問題で、実態調査を行っていた経済産業省は28日、再生材料の製造・販売元など27社から「問題があった」と報告を受けたとの最終結果を発表した。
調査は23の業界団体を通じて実施。対象の約3600社のうち、回答数は約850社にとどまった。
2008年3月29日(土)日本経済新聞より
<日経ニュース> 高機能樹脂 東レ値上げへ
東レは19日、電子部品材料になる高機能樹脂の国内価格を4月21日出荷分から引き上げると発表した。
上げ幅は自動車ライトの部品などになるPPS樹脂が1kg50~100円(4~7%)、携帯電話のコネクターに使うLCP樹脂が60円(3~4%)。
原油高に伴って基礎原料ナフサの価格が大幅異に上昇したため。物流や燃料費も膨らみ、収益を圧迫しているという。値上げは2006月9月以来、1年7ヶ月ぶり。
<日経ニュース> 「主要相場 マンスリー」(4週に1回)
(東京、一般標準タイプ、需要家渡し、1kg、90~150日手形)
高密度PE(粒状、一般フィルム用) | 208-214円 |
低密度PE( 〃 、 〃 ) | 218-224円 |
〃 ( 〃 、その他用) | 233-239円 |
PP( 〃 、雑貨向け) | 207-224円 |
GPPS( 〃 、 〃 ) | 196-216円 |
HIPS( 〃 、 〃 ) | 206-226円 |
ABS( 〃 、成型用) | 230-250円 |
PA6( 〃 、 〃 ) | 320-350円 |
PA66( 〃 、 〃 ) | 330-360円 |
POM( 〃 、 〃 ) | 255-290円 |
PC( 〃 、 〃 ) | 320-370円 |
PBT( 〃 、 〃 ) | 400-600円 |
GPET( 〃 、 〃 ) | 400-440円 |
2008年3月13日(木)日本経済新聞より
<日経ニュース> ポリスチレン原料から撤退(東ソー)
東ソーは5日、食品容器や事務機器などに使う樹脂原料事業から撤退すると発表した。新日鉄化学と共同出資する日本スチレンモノマー(NSM。東京・千代田)を通じ同樹脂原料を生産していたが、3月末をめどに東ソーが保有するNSMの全株式(35%)を新日鉄化学に売却する。
東ソーは塩化ビニール樹脂やウレタンなど中核事業に経営資源を集中する。撤退するのは食品トレーなどに使う合成樹脂ポリスチレンの原料事業。
2008年3月6日(木)日本経済新聞より
<日経ニュース> 月内に一部再開(三菱化学 鹿島事業所)
三菱化学は5日、昨年12月の火災事故で停止していた鹿島事業所(茨城県神栖市)の中核設備を3月中~下旬をめどに部分再開すると発表した。地元の消防本部が同日、設備の使用停止命令を一部解除したため、停止した設備の約67%の生産能力を再開できる。広範な石油化学製品で供給不安が続いたが、約3ヶ月ぶりの生産再開で解消に向けた動きが本格化する。
2008年3月6日(木)日本経済新聞より
<日経ニュース> クラレが値上げ 来月から7%
クラレは電気製品のコネクターなどに使う耐熱性ポリアミド樹脂について、4月出荷分から国内向けで1kg70円(約7%)、輸出向けで70セント(同)の引き上げを目指し、需要家と交渉に入る。
値上げは2006年9月以来。原油価格の高騰で主原料のブタジエンが値上がりしたためだ。
2008年3月5日(水)日本経済新聞より
<日経ニュース> 東欧に高機能樹脂工場(三菱ガス化学)
三菱ガス化学はポーランドに自動車やデジタル家電の部品に使う耐磨耗性に優れた高機能樹脂の工場を新設する。
2010年の稼動を目指し、投資額は最大150億円になる見通し。日本の化学会社が樹脂事業で東欧に生産進出するのは初めて。
東欧・ロシア市場には日系の自動車・電機メーカーが相次ぎ進出しており、新興市場への投資が素材産業でも本格化してきた。
生産するのは高機能樹脂「ポリアセタール」。耐磨耗に優れ、金属の代わりに自動車のギアやスイッチ、デジタル家電の駆動部分など幅広い用途に使われる。
2008年3月5日(水)日本経済新聞より
<日経ニュース> 廃プラ、パレットに再生 三菱商事
三菱商事は廃プラスチックを物流用パレットに再生する事業を本格的に始める。自治体などから容器包装プラスチックを回収して材料に戻し、パレットを製造・販売する。62億円を投じ、千葉県に専用工場を建設する。三菱商事が61%出資するエム・エム・プラスチック(MMP、東京・千代田)が事業主体となる。
2008年3月2日(日)日本経済新聞より
<日経ニュース> 合成樹脂、アジアで強基調
包装材や建築資材に使う汎用合成樹脂のアジアでの取引価格が強基調にある。中国や東南アジアの需要拡大を背景に、ナフサ高を理由とした化学各社の値上げが浸透した。
ポリエチレンとポリプロピレンは昨春からほぼ一本調子で値上がりし、過去最高値を更新し続けている。塩化ビニール樹脂も先高観が強い。
2008年2月26日(火)日本経済新聞より
<日経ニュース> 三菱化学 事故設備の再稼動申請へ
三菱化学は昨年末の事故で停止中の鹿島事業所(茨城県神栖市)の設備の再稼動を月内に申請する方針を固めた。地元の消防本部から許可を得られれば、3月にも停止分の6割程度に相当する生産能力を回復できる見込み。
自動車部品や食品容器など幅広い樹脂製品の供給不足が生じ、産業界に混乱が広がる事態は避けられる見通しだが、国内主要設備の定期修理もあり供給への不安はなお続く。
2008年2月20日(水)日本経済新聞より
<日経ニュース> 「主要相場 マンスリー」(4週に1回)
(東京、一般標準タイプ、需要家渡し、1kg、90~150日手形)
高密度PE(粒状、一般フィルム用) | 193-200円 |
低密度PE( 〃 、 〃 ) | 203-210円 |
〃 ( 〃 、その他用) | 218-225円 |
PP( 〃 、雑貨向け) | 192-209円 |
GPPS( 〃 、 〃 ) | 196-216円 |
HIPS( 〃 、 〃 ) | 206-226円 |
ABS( 〃 、成型用) | 230-250円 |
PA6( 〃 、 〃 ) | 320-350円 |
PA66( 〃 、 〃 ) | 330-360円 |
POM( 〃 、 〃 ) | 255-290円 |
PC( 〃 、 〃 ) | 320-370円 |
PBT( 〃 、 〃 ) | 400-600円 |
GPET( 〃 、 〃 ) | 400-440円 |
2008年2月14日(木)日本経済新聞より
<日経ニュース> 三井化学 再生樹脂を偽装
三井化学グループは8日、事務用ファイルの表紙などに使われる再生樹脂で、再生品の配合率を偽って出荷していたと発表した。同社はコクヨ子会社など2社に再生樹脂を供給しており、1999年以降に生産した製品の約8割で偽装があったという。
再生紙に続き樹脂でも偽装が発覚したことを受け、経済産業省は同日、23の業界団体に再生材料の製造・販売の実態について29日までに調査するよう求めた。
2008年2月9日(土)日本経済新聞より
<日経ニュース> 衝撃・薬品に強い樹脂(東レ、自動車など向け)
東レは衝撃や薬品に強い高機能樹脂を開発した。ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)とPC(ポリカーボネート)の2つの樹脂をナノテクノロジー(超微細技術)を駆使して混合した。自動車や電化製品向けの新素材として幅広い用途を見込む。1年以内の製品化を目指す。
ABSは加工性、PCは耐熱性や耐衝撃性に優れる。2つを混合させた樹脂もあり、一部、自動車などに利用されている。ただ、薬品に弱いなどの欠点があった
2008年2月8日(金)日本経済新聞よ
<日経ニュース> ナイロン樹脂を4~5%値上げ 三菱エンプラ
三菱エンジニアリングプラスチックス(東京・中央)は5日、電子部品や包装フィルムに使うナイロン樹脂を値上げすると発表した。12日出荷分から1kg25円(4~5%)の引き上げを目指し、需要家と交渉に入る。
ナフサ高などで上昇したコストを製品価格へ転嫁するのが狙い。東レなどに追随する。
2008年2月6日(水)日本経済新聞より
<日経ニュース> 「主要相場 マンスリー」(4週に1回)
(東京、一般標準タイプ、需要家渡し、1kg、90~150日手形)
高密度PE(粒状、一般フィルム用) | 193-200円 |
低密度PE( 〃 、 〃 ) | 203-210円 |
〃 ( 〃 、その他用) | 218-225円 |
PP( 〃 、雑貨向け) | 192-209円 |
GPPS( 〃 、 〃 ) | 196-216円 |
HIPS( 〃 、 〃 ) | 206-226円 |
ABS( 〃 、成型用) | 230-250円 |
PA6( 〃 、 〃 ) | 320-350円 |
PA66( 〃 、 〃 ) | 330-360円 |
POM( 〃 、 〃 ) | 255-290円 |
PC( 〃 、 〃 ) | 330-380円 |
PBT( 〃 、 〃 ) | 400-600円 |
GPET( 〃 、 〃 ) | 400-440円 |
2008年1月17日(木)日本経済新聞より
<日経ニュース> ナイロン樹脂 25円値上げへ
宇部興産は電子部品などに使うナイロン66樹脂を値上げすると表明した。21日出荷分から1kg25円の引き上げを目指す。
原料カプロラクタムなどのコスト上昇分を製品価格に転嫁する狙いで、今後需要家と交渉に入る。旭化成ケミカルズなどに追随する。
2008年1月9日(水)日本経済新聞より
<日経ニュース> アジア市場で石化製品急騰
石油化学製品のアジアでの取引価格が、年明けから急騰している。
三菱化学の鹿島事業所で昨年12月下旬に起きた火災事故の影響で、国内エチレン生産の6%がなくなり、供給懸念からアジアのスポット(当用買い)品の需要が拡大した。
合成樹脂などの基礎原料であるエチレンは、直近安値の昨年10月末から二割ほど上昇し、1年3ヶ月ぶりの高水準。合成ゴム原料であるブタジエンも前月下旬から15%上昇し、過去最高値を更新した。
2008年1月9日(水)日本経済新聞よ